丸の内シャンパンゴールド。

斉藤と、丸の内のイルミネーションを見てきた。

並木道の並木たちが(公式サイトいわく)シャンパンゴールドだった。暖かみのある、いい色だった。

シャンパンゴールドといえば、一年以上使っていたスマホの透明シリコンケースが黄ばんできたとき、斉藤に「シャンパンゴールドだね」と言われたことがある。

シャンパンゴールドになってしまったスマホケースはずいぶん前に捨てたのだが、新たなスマホケースも徐々にシャンパンゴールドへ近づいて来た今日この頃である。

イルミネーションというものを初めて見た。

じつは姉が渋谷の「青の洞窟」を見てきて「生物的に不自然な色でなんか落ち着かなかった。自然な暖色のほうが好き」と盛大にディスっていたので、丸の内の黄色にしようと決めたのだ。

東京駅の丸の内南改札から出て、シャンパンゴールドの気配がする方へ歩いていくと二十秒で着く。

駅前からずーっとインスタ映えだ。一眼レフを構えた人たちも大勢いるので、他人のカメラに映らないような歩行訓練をしてから行ったほうが確実だった。

実際にイルミネーションを見た感想は主に二つ。ひとつは「寒い」、もうひとつは「綺麗」である。

胃を感じた。

寒さで胃が冷えてきて、胃が「俺ここにいるよ」と言っていた。ふだんなら何かを楽しむ余裕は残っていないほどの胃だったけれど、そんな状態でもイルミネーションは綺麗だった。無条件に安心してしまう暖色だ。

驚いたのが、適当に空へ向けてカメラを構えても、驚くほど綺麗な写真が撮れるということだ。街全体が明るくなっているせいか、手ブレもしなかった。

そして、シャンパンゴールドの通りにはブランド物の店が並んでいた。

「あの服どれくらいするんだろう」と何気なく斉藤に聞いてみたら「五十万円くらいじゃない」と返ってきて戦慄した。ケタが一つ上だった。

五十万円の服って冷静に考えるとすごい。人が人に見せるための、ステータスを表現するための服なんだろう。だって二万円のチャリカギはいらない。

もしかしたらあの並木道にも、オープンゲームに参戦する猛者のごとく、五十万円の服をまとった人間がいたのかもしれない。

調べてみたらこのイルミネーション、2月17日まで開催されているらしい。バレンタインデー当日に会えないカップルのために3日間余裕をもたせている優しさが素晴らしい。

ほかのイルミネーションを見たことが無いので偉そうなことは言えないけれども、見て損はない。

イルミネーション行きたいけど何がいいかなと迷っている人は候補のひとつにぜひ。

しかし寒い。暖かい色に照らされていても冬の夜は尋常じゃなく寒いので、私のようにかっこつけてジャンバーの前をあけていたら胃を痛くした、ということがないように防寒してほしい。

……

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