攻撃能力がゴリラ。

姉に「見て」と言われ、姉のスマホを二人で眺めていた時だった。

姉の彼氏から「マンネリさせないから安心して。笑」という通知が届いた。付き合ってそろそろ三年になる彼氏である。姉が微妙に苦笑し、無かったことになった。

表情筋に「俺たち今どうやって動けばいい?」と問われた、三日前の話である。

あけましておめでとうございます。

このセリフ。老化を鬼のように批判する現代日本で、年が過ぎることを祝う文化は皮肉である。

老化といえば、私のように、しつこく加齢を憂う人間もウザいけれども、「まだ若いんだから」と笑うヤツが私は気に入らない。

同じ口で「もう若くないんだから」と何度他人を傷つけてきたか数えてみてほしい。おそらく思い出せないだろう。

人間は防御能力が低いわりに攻撃能力はゴリラなのである。

ゴリラといえば、私はもちろん、斉藤もなかなかのゴリラである。

斉藤とは、高校時代からの親友である。数日前の2018年末、斉藤と夕飯を食べてきた。

私がコンビニの男性店員に片思いしてから一か月半という、一目惚れに対する抵抗が時間とともに薄れて来たタイミングだったので、今まで殆どしたことのない恋バナを振ってみた。

「彼氏できた?」と聞いてびっくり、斉藤には付き合ってからそろそろ半年を迎えようかという彼氏がいた。

私も斉藤も、互いに干渉しない人間なので、今回の話もまぁ予想の範囲内ではあり、いまさら傷つきはしないが、ある程度のダメージは受ける。

「聞かなければ言わない」もここまで徹底するとすごい。

彼氏がいるのならば恋バナも弾むだろう、と「どこで知り合ったの」などと聞いてみたが最低限の返答しかなく迷惑がられているようだったので、若干傷付きつつも斉藤の彼氏について触れるのはやめた。

逆に、コンビニ店員に片思いしている話をしてみたところ「ぐだぐだ考えるな。連絡先渡しなよ(原文ママ)」と上からのアドバイスをいただいたので「お前そういうとこだぞ」と思いながらうなずいた。

「このタイミングで連絡先渡せるわけないだろぉおおおああああ」とネットに叫んでおこう。世間話すらしたことのないただの常連客である。

このように斉藤の前では何も言い返さずブログで愚痴っているので、私はこういうとこだと思う。この記事を更新したらこういうとこ直そう。いやホントに。ホントホントもうしないから。先っぽだけ。

私はいまだに、なぜ斉藤とこれほど仲良くできるのか分からない。互いにヤスリを持ち、互いの神経を逆なでしあうような関係を築いてきたが、不思議と途切れない。

露骨にヤスリで攻撃するくらい嘘のない関係がちょうどいいのかもしれない。

人間関係とは不思議なものである。

なんかいい感じの言葉が出て来たのでこのへんで終わりにしよう。

……

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