私は歯並びがよくない。
ぱっと見で目立つほどの悪さではないが、高校三年のとき口腔外科でレントゲン写真を撮ったら、何のアートかと疑うほど不揃いだった。
しかし。ななみ先生(小学校の恩師)に「八重歯がかわいい」と言われたことがあるので、歯並びをコンプレックスに思ったことは一度もない。八重歯はチャームポイントである。
私は気づいた。そのチャームポイントが黄色くなっていることに。
気づいた瞬間「こんな磨きやすいとこ黄色くなるんだ」と思い、改めて鏡を見てみると、すべての歯が黄ばんでいた。
なぜ今になって気づいたのか。
コンビニの店員に一目惚れしたのだ。
冗談ではない。
我ながら気持ち悪いので詳しくは省略するが、「小綺麗な常連客であれ」という法律を遵守するために黄色い歯はNGだった。
小綺麗といっても、いくら何をどうしたところで新垣結衣にはなれないので、猫あたりで例えたほうがいいかもしれない。ちゃんと洗われてる感。これである。
そして鏡を見て気づいたのだ。顔という狭い面積の中で、やるべきことが軽く十は見当たるなと。ひとまず歯が黄色いなと。
調べたところ、歯の黄ばみはステインという着色よごれが原因だそうだ。
コーヒーや紅茶もステインが含まれて良くないらしい。しかしこれはがぶがぶ飲みたいのでとりあえず熱心に歯磨きをしてみた。
熱心な歯磨きを始めて、みなさんにぜひお伝えしたいことができた。
歯を白くしたいなら、歯を磨いてみてほしい。
いや当たり前だろ、と思ったそこのあなた。
歯ブラシをくわえながらスマホを眺めてはいないだろうか。
頭を休めてはいないだろうか。
十分くらいして磨いた気になってはいないだろうか。
ちなみにこれすべて一か月前までの私である。虫歯がないのをいいことに適当な歯磨きをしていた。
どうせ普通の歯磨きじゃ白くならないだろうと思っていたのだが、私は知った。特別なホワイトニングをしなくとも、「白くしたい」と心掛けて磨けば、歯が黄色い人は目に見えて改善される。
私はコーヒーも紅茶もがぶがぶ飲み続けているが、それでも効果はすごい。
一日二回、サボらず、鏡と向き合って歯を磨こう。自分がいかに適当な歯磨きライフを送っていたか気づく人が多いだろう。
とはいえ、姉は一回の歯磨きに何十分も費やしているため歯は白いのだが、大学生という年齢で知覚過敏(歯磨きで削りすぎたらしい)になったので、私は十分くらいで切り上げるようにしている。
なんか歯白くなりたいなぁと思い立ったそこのあなた。でも歯医者のホワイトニングはお金かかるしなぁと思っているそこのあなた。
そのへんのドラッグストアの歯磨き粉でも白くなるよ。一緒に歯みがきしようぜ。
……
更新激遅れですみません……!
ちょこちょこ様子見に来てくださっていた方、ほんとうにありがとうございました。卒論書き終え復帰です。
ブログの執筆画面が一新されており浦島太郎感を味わっています。
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