インスタントコーヒーを淹れようと思っているうちに三時間経っていた。
ということが毎日である。
最近の私の卒論事情を知りたいだろうか。
まだ一ミリも書いていないのだが、今後、卒論が半分くらいできた時にもしかしたらデータを紛失するかもしれないので、今はそれを心配している段階である。
この段階を経たあと、卒論完成後に何かしらの事故にあう危険性を心配する段階を経て、ようやく卒論を書きはじめる。
その時には現実的に残り時間がヤバいだろうというのが私の予想だ。
ゼミでは、どんな風に書くつもりなのか、構成を発表しろと言われているので、それっぽいことをそれっぽく書いてそれっぽい顔で発表するというのをもう半年以上やっている。
いい加減まずい。
しかし、卒論に関わっている間は心が落ち着くのもまた事実である。
私はいままでの人生、それなりの負荷をかけられながら、そのかわりに居場所を得るという方法で生きてきた。
「やらなきゃいけないこと」はいつでも負担になっているのだが、それをこなしているうちはコミュニティに属していられる。自分はここに属しているのだと安心感を得られる。
しかし負荷が大きくなりすぎると精神をやられてしまう。そうなっては居場所どころの騒ぎではない。
だから就活から逃げた。
結果、あと半年で「属するコミュニティ」を失う。
これは結構不安である。
でも、たぶん居場所があったら居場所から逃げたいんだろうし、居場所はあってもお金がないとか保証がないとか偉そうに文句を述べつづけるし、すべてそろえば退屈だとでも言うんだろう。
まぁ偉そうに色々言う。
自分でも何がしたいのかよく分からない。
でも、メルマガに登録してくれる人がいるという事実が純粋にうれしい。
いままでブログを読んでくれる人が「登録者」という目に見える形になって表れる機会は一度もなかったので、本当に読んでくれる人がいるんだと、すこし不思議な気持ちである。
だってみんな生きてるんだぜ。生きた人間が「わざわざメールアドレスを入力して登録する」っていう行程をふんでくれてるんだぜ。一人も登録者なんかつかないと思ってたよ。
やばい、私の喜び方がえぐい重すぎて人が離れていきそうだ。
ブログは感覚的にはひとり相撲だったので、居場所感が滲んできたことに驚きである。
メルマガの登録者が知らぬ間に一人増えていた。第二号配信後に登録してくれたそこのあなた、ありがとうございます。
そして三時間焦らしに焦らして淹れたコーヒーが一口だけ飲んだ状態で冷めている。
実は私コーヒー好きじゃないんだろうか。
利用規約読んでもらってメールアドレス入力してもらえれば登録完了です。あなたのメールボックスにエッセイをぶちこむ。