小説『謎解きはディナーのあとで』風祭警部が可愛すぎてつらい

かつて櫻井翔&北川景子でドラマ化されたこの作品。原作は小説である。

ドラマ放送当時は、真面目に視聴していたわけではなかった。

しかし先日ブックオフをぷらぷらしていたところ、二百円で売っていたのだ。新品同様の『謎解きはディナーのあとで』一巻が。

小説『謎解きはディナーのあとで』

タイトルを見て「あぁ、むかし流行ってたやつ」と思い出した。めくってみると読みやすい。

余談だが、私の体力づくりは散歩がメインである。下手すると一人で黙々と一万歩くらい歩く。

歩いていると途中で喉が渇くのだが、水筒で水を持って行くのもつまらないからたまには自販機でジュースでも買うか、と思う。これだけで安くても百円だ。

それが。新品同様の本が二百円とは。衝撃だった。買った。

一巻が面白かったので、二巻と三巻は図書館で借りた。無料である。

はじめから図書館で借りればいいじゃないか、という話だが、ずっと手元に置ける本が欲しかったのだ。資料として使いたかった。

というのも、私はカレー沢薫のファンであり、東野圭吾の信者である。好きな作家の幅が極端に狭く、そして浅い。

いろんな作家の本を読んで勉強しよう、さらには手元に置いて文章のつくり方の参考にしよう、と。文字にすると自分が勤勉に見えて私はうれしい。

要はブログ更新に行きづまっただけである。ちがう作家の本を読んでみたら何か見たこともない道が開けるんじゃないかという希望にすがって読んだ。

結論から言えば、超意外だった。風祭警部が大好きになった。ドラマ視聴時には影山と麗子しか見ていなかったのに。

後半は最初ほどのキレが無くなったような気がしなくもない。数日で読んだくせに懐古厨のような感想である。一冊の中に短編が六話入っている構成なので、おそらく雰囲気に慣れたのだろう。よくあることだ。

しかし、とにかくラストまでキャラクターがよかった。ミステリなのにキャラクターたちが楽しそうなのだ。ミステリなのにコメディ。コメディなのにミステリ。風祭警部が可愛い。

風祭警部が頭かるい設定のおかげで読者は何度か同じ推理を読ませてもらえる。すんなり話が理解できる。そう、すべて風祭警部のおかげ。

こういうコメディタッチのミステリが他にあるかどうかは知らない。私の引き出しからは、東野圭吾のミステリはコメディタッチではないとしか言えない。

殺人現場ではしゃいでる風祭警部が可愛いことだけはしっかりお伝えしておこう。

三巻の最後まで読み終わって呼吸が止まった風祭クラスタが当時たくさんいたことだろう。

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