嵐の歌は、ファンのみなさんが空耳集などを作っている。愛を感じる空耳集が死ぬほど好きなのだが、そのなかに「打った点が分ける結果インド洋」があった。
ご存知、「サクラ咲ケ」のラップの一節である。私がきちんと「サクラ咲ケ」を知ったきっかけは空耳の「インド洋」だった。
「インド洋に聞こえるけどあれか、inとoutか」と思って調べてみたら「陰と陽」だった。私の耳は正確性にもエンタメ性にも欠ける。
エンタメと言えば中学のとき、国語の先生の教科書のめくり方が独特だった。
サードがホームベースに送球するフォームでページをめくるのだ。なぜ教科書を1ページめくるごとに腕を振り抜くのか。
破れそうだなぁと日々思っていたのだが、ある時本当に破れて教卓のド真ん中一列目にてなす術なく吹き出したことがある。
笑ったんじゃなくて咳したんだよみたいな誤魔化しを入れてはみたものの、私のその挙動まで含めて教室のみなさんにはエンターテイメントを提供できたと思う。
話が逸れた。「サクラ咲ケ」に戻ろう。
インド洋から入港してきちんと「サクラ咲ケ」を聞いた。若者たちが「未来なんてさすぐに変わる変えてみせる」と叫んでいるのが、そのすぐ後につづくラップのスピード感と合わせて最高だった。最近嵐しか聞いてない。
自分が「未来なんて変わんねぇよ」と思っているくせに就活から逃げたという訳の分からない状況にいるから、未来に好戦的な歌を歌ってもらえると精神が安定する。
それにあれだけ全力で「変えてみせる」と言える人間はマジで未来を変えると思う。惰眠を貪っている分際で偉そうなことを言って申し訳ない。
私は今年の春、二ヶ月半でアルバイトを辞めた。いろいろ理由はあるけれど、そこの風潮が「未来なんて変わらない」「夢なんか叶わない」だったのも大きい。
なんか突然重い話になったなと思っただろう。私も思った。
おそらく、自分が堅実に働くというフィールドから逃げたので、堅実に働いている人の一言一言が異常に癪に障るという逆ギレ現象である。
「夢なんか叶わない」と言う人間を批判しておきながら、私などはネガティブ思考が強く作用するあまり、一段飛びこえて「未来なんかねぇよ」という状態になってしまっている。なくはないと思いたい。
とにもかくにも就活していない身でそんな精神状態でバイトを続けたら精神が崩壊すると思ったので逃げたわけだが、結果として堅実に働くというフィールドから、さらに遠ざかってしまった後ろめたさもある。
そういう精神状態だからこそ、「サクラ咲ケ」を浴びるように聞いている。
なんかいい感じにまとまったからこのへんにしておこうか。「サクラ咲ケ」のスピード感とか若さも性癖に刺さるのに夏疾風の落ち着いた感じもドストライクだからすごい。
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食べられてたのは私の脳みそだった。申請できてなかっただけでした。すみませんでした。
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