机のうえに、半月くらい前から十円玉が一枚乗っていて、記事の題材を考えているときに見るともなく視界に入っている。
十円玉ね…………なんか薄汚いなコレ。
みたいなテンションで日々過ごしているので、人間の優しさに触れると心が生き返る。
こなれた感じで優しさをぽんぽん投げてくれるラジオ「嵐・相葉雅紀のレコメン!アラシリミックス」が最近の精神安定剤だ。
いい加減本題に入ろう。ついこの間、嵐の歌「Oh Yeah!」の感想を述べた。性にまつわる描写が控えめな恋愛ソングっていいよねと。
今回は全開の男女ソング「モノクロ」だ。
最初から最後まで艶っぽい。私が特にやべぇと思ったのは最初の歌詞「白い爪跡」である。
爪跡といえば赤いものだが、引っ掻いた直後は白い。具体的には、爪跡が白いのは引っ掻いてから最初の十五秒だ。
なぜ断言できるかといえば私が実際に自分の腕で試したからである。力加減を間違えたせいで五時間経ったいまでも赤い跡が消えないというまさかの失態を犯した。
「爪跡が白い=引っ掻かれてるナウ=そういうことになりますよね」っていう、しょっぱなの四文字で状況を伝えて来る素早さがやばい。感動した。
その状況を私が書けって言われたらたぶん「君に引っ掻かれている背中」になると思うが、既視感が強すぎて安っぽい。歌詞ってすごいな。
ひとつ言いたい。五時間前から腕が引き攣れるように痛い。
人間の体のなかで一番敏感なのは舌先、一番鈍感なのは背中である(ネット知識)。背中は、5cm離して指を二本あてても一本に感じるくらい鈍感らしい。
しかし腕を何度か引っ掻いただけでこれほど痛いとなると、背中だって黙ってないんじゃないだろうか。
いくら鈍感な背中だって、よく恋愛漫画で見るような、一晩経っても消えない爪跡をつけられたら、たまったもんじゃないくらい痛いんじゃないだろうか。
だれかに聞いてみたいが男友達がいない。
もし私が、そういう強さで腕なり背中なりを引っ掻かれたとしたら、歌詞は「白い爪跡 が マジ痛い」となるし、引っ掻いた奴とは二度と口を利かない。
「モノクロ」の歌詞は心が広い。
そういうあれかな。大人の余裕的な魅力も描かれてるのかな。
私は大人の余裕という精神状態とは常に正反対にいるので、メルマガの審査結果メールを焦りながら待っている。一日五十回くらいメールボックスを更新しているのだがまだ来ない。
大人になる第一歩として、いい加減、机の上の十円玉を片付けようと思う。
<追記>
すみませんでした。申請できてなかっただけでした。
とりあえず数日に一回の不定期配信ではじめます。第一号は十月八日月曜日、全世界が疲れ果ててる午後六時の予定。
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「白い爪跡」って歌詞が出てくるから実際に自分の腕を引っ掻いてみたら痛い。
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