夏の思い出なんて結局、過去なら何でもいい気はする。

大学の教室は冷房が効きすぎている。

4年目でも慣れないってことはたぶん一生慣れないし、そういえば来年卒業する。

快適すぎても不愉快だなんて人間の体は贅沢だなと思っていたら、思い出した。

高校の頃も不快な夏だった。

私は生物部だったので夏休み中はもっぱら生物室に通っていたのだが、大学とは逆に、高校の生物室は冷房が無かったのだ。私が所属するところはいつも極端である。

背の高い扇風機が2台あるだけで、あとは自然風という名の暖房だ。

大学生になってから高校の頃の部活を聞かれて「生物部」と答えると、「生物部って、何すんの?」と聞かれることが多い。

5,6個の水槽に熱帯魚やウーパールーパーを飼っていたので、何と言われればエサやりとか水槽掃除をしていたのだが、よく考えたら何もしていない時間が一番長かった。

熱心な魚好きがあつまっていたわけでもない。「水道水で生きていけるよ」と言われた金魚の水槽は、カルキを抜かずに水換えをしていた。正解だったのかは分からないけど、金魚たちは文句も言わずに水道水で生きていた。

水槽にはクーラーが効いていたから、みんなで水槽のまわりに集まって、夕方になるまで延々と駄弁っていた。

あれから数年後のいま、私は頑丈なコンクリートの中で恐ろしいほど冷やされながら、リュックに仕込んできた冬物のパーカーを着こんでいる。

真夏に冬物を羽織るという背徳にゾクゾクすることもなく、ふつうに冷房効きすぎでゾクゾクするから防寒に励む。

過ぎてしまった時間は必要以上に美化されてしまうもので、生物部での夏の日常だって不快だったはずなのに、ぜんぶ合わせて青春という2文字に押し込んでしまえるから不思議だ。

いま夏を味わうとしたら、ピクシブで夏をテーマにした創作物を読むくらいである。

できれば薄暗い風通しのいい部屋で、冷えた紅茶でも飲みながら、百年くらいピクシブを徘徊していたい。

数年前の金魚と水道水なんかを思い出して、薄暗い万年床に寝転がっているとつくづく思うのだが、ピクシブは私の青春である。

下手しなくても生物室より長い時間お世話になっていたし、これからも共に歩んでいく。

ここで、金魚に水道水、くらいの異色な組み合わせを紹介したい。

コーヒーとチョコレートである。

ミニストップのカフェモカだ。税込178円とお高いので、贅沢してる感も味わうことができる。

コーヒーとチョコレートがこんなに合うとは思わなかった。

コーヒーとチョコレート飲料は、液体の濃さが同じくらいでどっちも茶色い、という印象しかなかった。

味は、コーヒー味のチョコレートとも感じが違う。どちらかというとココアに近いかもしれない。個性が殴り合っていないのがよかった。

夏の思い出にひとつ、薄暗い部屋でピクシブを巡回しながらコレを飲むっていうのを、試してみてほしい。

どうせ数年も経てばいい思い出になる。

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