紅茶って専門色が強い。上品な味とか、ボディがどうとか言われても、一般人にはよく分からない。
私が”液体にボディがある”と衝撃を受けたのはひとまず置いておいて、紅茶のレビューをしたい。
専門的な深いレビューに混じって、甘いとか濃いとか、凡人の感想を提供する記事があってもいいんじゃないかと思ったのだ。
フォートナム&メイソン ロイヤルブレンドの味を一般人がレビュー
おそらく自分で買うよりは、人に贈る場合が多いと思う。
紅茶に詳しくない人間に紅茶を贈ったときの感想はこんなもんなのかと参考になればうれしい。
パッケージはエメラルドグリーン、真ん中に青のラインである。中に個包装のティーバッグが25個。
箱はそれほどぶ厚くない紙でできている。箱を開けるときにぐいってやると、たわんで反対側に若干折れ跡ができるくらい。
上品だし老若男女問わず好かれそうなパッケージだが、紙が薄いので「いかにも高級そう」っていう感じではない。
しかし、値段は中身の茶葉に全振りしているのかと思うと好印象である。
パッケージは缶もあるが、そちらはティーバッグではなく茶葉がそのまま入っているようだ。
私にとっては、箱に書かれている言語が日本語じゃないっていうのが、ダメージが大きい。
作り方が分からないので解読にかかる。
底面におしゃれなフォントで、このお茶の起源っぽい話とか、飲み方が書いてある。半分くらいしか分からなかったが、商品名の上にFamous Teasって書いてあるから有名なんだろう。
読み解けた部分としては、水を100℃までわかして、1人につきティーバッグを1つ使い、3分brewしろと書かれている。それで多分、牛乳も入れろと。
brewをググったら醸造と出てきた。ティーバッグを3分お湯につけた。
とりあえずそのまま飲んでみる。
「あー紅茶だ」
素人にも分かるような特徴はない。
牛乳を入れてみる。
「あーミルクティーだ」
殴られる前に言い訳しておくと、ほんとに、匂いと味にクセがないのだ。
まったく引っかかりなく飲める。紅茶と言われて一般人が思い出す味の真ん中を行っていることは分かる。
甘みがあるとか渋みがあるとかは正直なところよく分からなかった。言われてみればそんなような気もする程度だ。
誰に贈っても、紅茶が嫌いな人じゃなければ飲めるし、普通に美味しいと思う。
夏なのでミルクティーにした紅茶へ、さらに砂糖と氷を入れてアイスミルクティーにした。私の舌は砂糖の甘さと氷の冷たさは感知できるので、甘くて冷たくて美味しかった。
さて総括しよう。
ロイヤルブレンド、美味いか不味いかと言われたら間違いなく美味い。それに「外国のお茶はクセが強い」という偏見を持って今まで生きて来たのに、あっさりしていて驚いた。
親が誰かから貰ってきたので出どころは不明だが、贈り主はセンスがいい。
そして、紅茶の楽しみ方って、味じゃないんだなと思った。
私みたいなインドア人間は、放っておけば延々と家の中にいて、延々と同じサイクルで生活を続けている。
そういう人間は、家の中に居ながらにして非日常を楽しむというスキルを身につけている。
極度に起伏のない生活を送っているから、道端の小石くらいの凹凸で人生を彩ることができるのだ。
紅茶を貰えば「見たことない感じのパッケージが家の中にある」という状態だけで楽しい。
それをマグカップに作って「あーよく分かんない。けど高いらしい」と値段だけで一通り楽しめるし、味にクセがなければ万々歳だ。
私は「フォートナム&メイソン」を最初「フォートナン……これ英語じゃねぇな」と読んだのだが、ロンドンが拠点の百貨店らしい。
なんかカッコいいな。イギリス好きの斉藤(6年来の友達/無表情)に自慢したくなってきた。
広告は貼ろうと思ったのだが、楽天にいい感じのがなかった(楽天のしか貼れない)。
アマゾンでは50袋入って送料込み3500円前後って感じで売っていた。
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