友達の内定は喜べないし嫉妬するし、焦るよ。悪いか?

「あなたの笑顔で元気になれる」。綺麗な言葉だ。

文字通りの綺麗事である。

斉藤(6年来の友達/女/無表情)が、先日、希望業界から内定をもらったらしい。

すぐ私に連絡してくれた。その通知を見て嫉妬する自分がいたことに、自分でも驚いた。

斉藤は高校1年の頃、私より成績が悪かったのだが、その後地道に勉強を続けて国立大学に入学し、かねてより志望していた業界の内定も勝ち取った。

私はといえば、大学受験にくじけて中堅私大に進み、就活から逃げてアフィリエイトブログ(このブログ)をはじめた。

自分が選んだ道を積極的に後悔しているわけではない。しかし、斉藤はまぶしい。

私は幼いころから「優等生」と言われ続けてきた。自分のアイデンティティは「優等生」に据えて生きてきた。

それが、大学の受験勉強でくじけた。プレッシャーに潰れたのか、それともただの怠け者だったのかは自分でも分からない。とにかく、負け組だと思っていた方向へ一直線だ。

「中堅私大」という肩書きが屈辱だった。何を誇りに生きればいいのか分からなくなった。

しかし、もう大学入学から3年経った。ライターもやった。このブログの運営にもナマケモノながら慣れてきた。

さあ徐々にギアを上げて行かねばなと重い腰をひきずってしゃがんだまま進みはじめ、エリートへの羨望も薄れてきたような気がしていた。

内定の報せを受けて、私はまだ、彼女の笑顔で元気になれないと気づいた。

もちろん純粋に「良かったね、お疲れさま」と思っている私もいる。クズに良心が1ミリも無いわけではない。

ともかく私は努力しなかったから、結果も得られなかった。当たり前である。

それでも過去の自分が描いていたまばゆい未来図に、現在の彼女を重ねてしまう。

彼女の笑顔は私のものだったはずだと。

湧いてくるはずのない醜い感情がごぼごぼ音を立てて、「これは斧の女神も視界が不明瞭だろうな」っていう泉が出来上がっていた。自分がこれほど醜い人間だったことに、私もびっくりしている。

一つ分かったことがある。

私は、彼女が泣いて、泣いて泣いて夢を諦め捨てたあとに泣き腫らした目で見せてくれる笑顔で、元気になれるんだろう。

それでも、彼女が夢を叶えてよかった。

彼女が夢破れたあとに見せる笑顔で幸せになるような、醜い私は、私も見たくない。

彼女に内定が決まった今、私は笑顔にならなければいけない。親友であると自負してきた私が一番に祝福しなければいけない。

来週彼女と会う。お祝いだ。

私が必死で醜い部分に布をかぶせながら見せる笑顔で、彼女は何を思うだろうか。

斉藤は無邪気だから特に何も思わないかもしれない。自分の内定が単純にうれしくて、私は私で私の道を進んでいくと思っているんだろう。

私の笑顔に彼女が優越感をおぼえてひっそり悦に入ってくれたら、少しほっとする。

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