他人に認められる付加価値がほしい

人間は老いる。

間違いなく老いていく。

現代日本で生きる中で、自慢できるほどの学歴もない私は、平凡の中に埋もれて、砂時計の砂みたいに、時間が経つにつれて下層に落ちていく未来しか想像できない。

他人に認められる付加価値がほしいのだが。

現時点で武器にできるものは「若い女であること」しかないような気がする。

時間とともに錆びていく武器だ。先がない。

女であることを本気で武器にするには、スキルと覚悟が必要だろうが、それもない。

私は驚いた。

子どもの頃は、自分に無限の可能性がある気がしていた。

まさか、企業の歯車にすらなれないとは思わなかった。

私がアフィリエイトをやってみようと思ったのは、自分に可能性を見出したかったからだ。

何かを極めたい。

アフィリエイトブログをはじめて半年以上が経って、アルバイトをはじめて2ヶ月経って、いま、とても焦っている。

刻一刻と失っていく若さだけを握りしめて、この先どうなるのかまったく想像ができない。

私は、私であることを認められたい。

若くなくても、女でなくても、何も持っていなくても、それでも佐藤がいいと言ってくれる誰かに出会いたい。

しかし、私が他人のことをそう簡単には認められないのだから、他人だって私そのものを認めることはできないだろう。

人間が、よく知らない人間を認めるのは、その人間になにか付加価値がある場合だけだ。

たとえば若い女は、その皮を剥いだ中身がどんなに醜悪であっても、若い女であるというだけで必要とされることがある。若い女という付加価値があるからだ。

イケメンだって、お金持ちだって、高学歴だって同じことだ。

認められたいなら、付加価値をつくるしかない。そこで思いついたのが、文章を書くことだった。

脳は100歳まで成長するという広告をどこかで見たことがある。加齢によって左右されない付加価値が欲しいなら、見た目より、頭の中を鍛える方が良いらしい。

私は、自分が考えていること・感じていることがくだらないとか、取るに足らないと思ったことは一度もない。

頭の中にあることを完璧にアウトプットできるスキルがあれば、そのスキルでお金を稼げるんじゃないかと思っている。

だからアフィリエイトをはじめた。文章を極めることができたら、自分でも、自分を認められる気がした。

が、いざ考えたことを言葉にして、記事にしてみると、ありきたりな言葉しか出て来ない。

そこで初めて、自分が考えていることは特別でもなんでもないのだと気づいた。みんないつでも真剣に悩みを抱えているし、傷ついているし、時々はすごく嬉しいことがある。

ありきたりな文章と引き込まれる文章の違いは、感じたことを言葉にする能力を磨いているかどうかの違いだけだ。

そして私には、感じたことを言葉にする能力がない。

磨き方も分からない。

ひとまずは、考えることをやめない、くらいしか思い浮かばない。

きっとこうやってあがきながら、老いていくんだろう。

老いをナメていた。

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