東京タワーのフードコートでマシンガントークに遭遇し、衝撃を受けた

「あいつは正確に難ありだよね」

隣のテーブルには、地味な見た目の女子高生3人が座っていて、ソファ席のボブの子が、向かいの2人にそう言いました。

東京タワーのフードコートでの出来事です。

東京タワーのフードコートでマシンガントークに遭遇し、衝撃を受けた

「しかも、田中も鈴木もあいつに何も言わないしね」

そう言ったのも、ソファ席の子です。さっきから、ひっきりなしに人名をあげています。

「ほんとウザいんですけどって感じ。体育祭の時もさ……」

マシンガントークでした。

向かいの席に座っているのは、眼鏡の子と、二つ結びの子で、ふたりともほとんど黙ってマシンガントークを聞いていました。

よくあるやつだなあと思って横目に眺めていたのですが、眼鏡の子が口を開いたとき、印象が変わりました。

「分かる」

と言ったのです。

これは様子が違うぞ、と思いました。

高音の「分かるーゥ」とか、高速首振りをともなった「分かる分かる分かる」だったら、見たままの関係が成り立っているんでしょう。

でも、「分かる」は違います。

3人のなかで、ソファ席の子が圧倒的な主導権を持っているかに見えましたが、口数が異常に多かっただけのようです。

私がフードコートで斉藤(友達)と話していた1時間程度、彼女は2秒と間を置かずノンストップで話し続けていましたし、私たちがフードコートを後にするときもマシンガントークは続いていましたが、私は彼女を見直しました。

席を立つ頃には、そこに信頼関係を見出せるまでになっていました。

人は、それぞれ個性があります。

私もかなり饒舌だし、斉藤はコンクリートよりも頑固です。

高校時代の友達を並べてみれば、振り切れたオタク、自慢屋、皮肉屋、見た目が派手な冷徹女など、かなり個性が強いです。

それでも一緒にいられたのは、意地が悪くなかったからでしょう。

一見すると没個性的で協調性がありそうでも、仲間外しをせずにはいられない人種というのは一定数います。

どれだけ個性が強くても意地が悪くなければ友達ができる、というのは母からの受け売りですが、フードコートの3人を見て、改めて腑に落ちました。

私は同族嫌悪が甚だしいので、マシンガントークの友達をつくるのは難しそうですが。

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